29日に迫るEU離脱 メーカーに見捨てられる!イギリスの恐怖
2019年3月1日 15時27分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190301/k10011832901000.html■期待は打ち砕かれた
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ホンダ 八郷隆弘社長ホンダは、イギリスでの自動車の生産を2021年中に終える、と発表したのです。
イギリス南部スウィンドンにある工場で、ホンダは、年間15万台の乗用車を生産してきました。地域経済を支え、3500人を雇用している工場の閉鎖は、地元に大きなショックを与えました。
■イギリス最大の工場でも
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日産のサンダーランドにある工場このおよそ2週間前、日産自動車が明らかにした決定でも、イギリスは大きく混乱しました。
それは北部サンダーランドにある工場で予定していた新型モデル生産計画の撤回でした。この工場は年間44万台を生産し、イギリス最大の自動車工場です。
日産はディーゼル車への規制強化が理由だとしましたが、イギリス政府は、新型モデル生産を条件に、およそ90億円の支援が決まっていたという非公開情報をみずから明らかにし、日産をけん制しました。
離脱を控える中で、経済への打撃をこれ以上拡大させたくないという焦りが見えました。
■数字にも見え始めた離脱の打撃
実はこのところ、離脱による経済への影響が次々と数字になって明らかになっています。
去年の自動車の生産台数は、前年より9.1%減少しました。ことし1月では、減少幅は18.2%に拡大しています。さらに、自動車産業全体の投資額は、前年に比べて46.5%落ち込み、およそ半分となりました。
離脱後のイギリス経済の姿が見えない中で、企業は新規投資を見合わせ、消費者は車の買い控えを強めている影響が、はっきり現れたのです。
イギリスの自動車産業は、国内で年間150万台の車を生産し、直接雇用だけでも17万人が働いています。その低迷は経済成長の足かせとなり、去年のGDP=国内総生産の伸び率は1.4%と、6年ぶりの低い水準にとどまりました。
※以下省略
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Source: ギャンブル1