【競馬】矢作師「北海道開催を増やして薄暮の復活を考えるべき。気温40度近い中でレースを行っている日本は珍しい」
http://race.sanspo.com/keiba/news/20180801/etc18080105020001-n1.html
開幕まで2年を切った東京オリンピックの話題が豊富に報道されている。さまざまな競技に興味は尽きないが、同時に暑さ対策にも注目している。
競馬の世界でも今後のさらなる地球温暖化に備えて、暑さ対策は急務だと考えるからだ。
元来サラブレッドは暑さに弱い。北海道が馬の最大産地なのは土地の広さの部分が大きいが、冷涼な気候なのももちろん影響している。
世界的にも大部分の馬産地は涼しい地域にある。競馬もドバイはほとんどが1月~3月の開催だし、香港も夏の間は休催している。
気温が40度に達しようとする中でレースを行っている日本は珍しい存在なのだ。
そこで夏の北海道開催が存在意義を増す。事実函館、札幌で走っている馬たちと中京、福島などの出走馬ではレース後の疲労感、表情がまったく違う。
そして今年もまた競馬後に熱射病の症状をみせる馬が数多く出ているのだ。万難を排してでも北海道の開催日を増やすべきである。
またJRAのレース終了後の地方競馬I-PATの売り上げを見ても先々のナイター開催、取り敢えずの薄暮開催の復活を考えるべき時ではないか。
馬たちが暑さでバタバタ倒れるような競馬は見たくないのが関係者全員の思いである。
調教時間にもメスを入れてほしい。現在は真夏でも朝5時にしか馬場が開かない。調教後半に乗る馬は気温がかなり上がってからの時間帯になってしまう。
牧場などでは臨機応変に時間を早めているし、地方競馬では午前2時頃から乗っている所もある。せめて1時間、できれば2時間馬場開場を早めてくれれば
夏負けする馬は間違いなく減るだろう。要は発想の転換、頭の切り替えである。始めに馬ありきの競馬を望んでいる。 (JRA調教師)
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Source: ギャンブル2