【為替相場】予想以上の米国指標、ワクチン・治療薬情報により株価は上昇　ドル円は一旦１０６．７円をつけるも反発し１０７円前後で推移

2020年07月16日07時00分取得：

やる夫今日のポイント：

新型コロナウイルス関連情報及び各国の経済対策に注意

→英オックスフォードがワクチン開発で画期的な前進を見せた可能性があるとの報道、大きな副作用もなく安全であったとも

→FRBの発表では感染拡大に伴い再度自粛を行う大企業の動きあり

→米国新規感染者数は非常に多く死者数も減少していない

→米国経済指標は強く株価を後押し、株価上昇に伴いドル売りの流れが起きている

→ベージュブックでも経済活動はほぼすべての地区で回復との発表、但し見通しは不透明

→景気回復を期待して原油価格は上昇、OPECプラスの協調減産懸念を上回る伸び

→恐怖指数は更に低下

→カナダ中銀は「パンデミック前の水準回復には２年かかる」と発表

米中関係

→ポンペオ国務長官は「ファーウェイ及び他社の社員へのビザ発給を制限する」意向、香港問題にも言及し中国への批判を強める

→トランプ大統領は「いまは中国高官への制裁は見送り」の意向、中国との緊張関係をエスカレートさせたいとは思っていないとのこと

→米国は他国に中国批判を強めるよう要請するも、途中で梯子を外す事が多い印象（やる夫私見）

０７時４５分より豪）４－６月期消費者物価指数

１０時３０分より豪）６月新規雇用者数、失業率

１１時００分より中）４－６月期GDP、６月小売売上高、鉱工業

１５時００分より英）６月失業保険申請件数、失業率

２０時１５分より英）ベイリーBOE総裁発言

２０時４５分より欧）ECB政策金利（据え置き見通し）

２１時３０分より欧）ラガルドECB総裁発言

２１時３０分より米）６月小売売上高、７月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、新規失業保険申請件数、失業保険継続受給者数

２３時００分より米）７月NAHB住宅市場指数

２９時００分より米）５月対米証券投資

　おはようございますお。

　１５日の大きなニュースは英オックスフォード大学がワクチン開発に関して画期的な前進を見せた可能性があると発表されたこと。

　ただ同社の担当者はコメントを控えたとのことで、実際はそこまででもない可能性もあるお。

　過度な期待は禁物、引き続き感染拡大防止に努めたほうが安心だお。

参考ソース：オックスフォード大の新型コロナワクチン、暫定結果は前向き－ＩＴＶ

　米国経済指標は予想を上回る伸びが相次いでいるお。

　そのためダウは上昇、ナスは再び史上最高値を狙える高値となっているお。

　ただ労働市場は依然として弱く、失業保険継続受給者数はまだまだ多い状況だお。

　この問題はコロナウイルス対策のために失業保険に毎週６００ドルを追加給付していることにもあるお。

　米国では失業していると毎週１０００ドル程が貰える事になり、人によっては普通に働くよりお金が儲かるため問題となっているお。

参考ソース：自由か支援か、譲らず　「働かずとも週10万円」批判

　しかしながら経済回復を続けるアメリカでは新規感染者、死者数が依然として増加中だお。

　後遺症が残るという報道や入院が長期化するという報道も出ているため、これだけ多くの感染者が出ている点はやはり不安だお。

　また米国大企業は経済活動を再度自粛するなどの対応も行っているため、健康面に関してはあまりいい状況とは思えないかお。（あくまで健康面で悪いだけでそれを無視して経済活動を続けている）

　米中関係は緊張が続いているものの、トランプ大統領は中国高官への制裁は当面見送りとの発表。

参考ソース：トランプ大統領、中国高官への制裁は当面見送りに傾く－関係者

　市場もなんとなくプロレスに近いと察しているのか特に大きな反応はなかったお。

　ただ貿易合意の破棄ともなればプロレスではなくなるので、株価・為替に影響が出てくるものと思われるお。

　原油価格は協調減産規模の縮小が報じられているものの、景気回復を期待し４１ドル台乗せ。

　金価格もわずかながら上昇を続けており現在は１８１１ドル、僕もまだ原油・金ともにロング中だお。